2011年03月01日 北海道新聞朝刊より
 日本郵便

11年度も1000億円赤字
事業計画ゆうパックで苦戦

 日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)が28日、総務省に認可を申請した

2011年度の事業計画で1千億円近い営業赤字を見込んでいることが分かった。1

0年度予想の1185億円の赤字に続き、巨額の赤字となる。

 郵便物の減少傾向が続いている上、宅配便「ゆうパック」も競争激化で苦戦し、収

益の落ち込みに歯止めがかからないことが理由だ。

 日本郵便は、非正規社員の雇い止めや超過勤務の削減、物流効率化などを急いでい

るが、目標とする12年度の黒字化を達成するには一段のコスト削減が必要になる。

 同社と持ち株会社の日本郵政は毎年、総務省から事業計画の認可を受ける必要があ

る。3月末に見込まれる認可の際、一部修正などの条件が付く可能性もある。
 
 日本郵政グループでは、窓口業務を行う郵便局会社も28日、11年度に約110

億円の営業赤字が見込まれるとの事業計画を総務省に届け出た。10年度は営業黒字

の見通しとなっており、赤字転落となる。
 
 グループを現在の5社から3社体制に再編する郵政改革法案がたなざらしとなる中

、各社の経営環境が厳しさを増している。
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