2011年11月30日 北海道新聞朝刊より
 郵政法案与党単独で審議入りも
 政府、民主党は29日、野田佳彦首相、輿石東幹事長らによる政府・民主三役会議

で、郵政改革法案について早期に審議入りし、今国会成立を目指す方針をあらため

て確認した。自民党は依然審議入りを拒否しており、与党単独で法案の趣旨説明を

強行する案も浮上している。

 民主党は29日、自民党に対し「質疑時間を確保し丁寧に審議を進める」との合意

文書案を提示し、審議入りを要請。自民党は採決を強行しないと確約するよう求め

た。自民党が審議に応じれば、12月9日までの今国会会期を延長する方針。法案修

正にも柔軟対応する構えだ。

 政府・民主三役会議に先立ち、民主党の平野博文国対委貞長は自民党の岸田文雄

国対委員長に郵政法案の早期審議入りをあらためて要請。岸田氏は「法案に対する

考え方に距離がある」と重ねて拒否した。

 民主党の樽床伸二幹事長代行は政府・民主三役会議後、法案修辞について記者団

に「今国会成立に向けて、野党の意見を聞いて内容を詰めたい」と強調した。

 自民党の石原伸晃幹事長は記者会見で、民主党が約20時間の審議日程を提案した

ことに関し「強行採決しないと言っているが、するかもしれない。それを考えると

20時間では短い」と批判した。

 これに対し、藤村修官房長官は会見で「審議しようとすれば連日でもできる」と

指摘した。 
  切抜帳へ | ホーム
inserted by FC2 system