2012年06月21日 北海道新聞朝刊より
空トラック1割超 会計検査院調査

「ゆうパック」76億円無駄
「ゆうパック」などの宅配便を集配するトラックが、平均して半分以下しか荷物を積まず

に走り、1割超はまったく積んでいない空便だったことが20日、会計検査院の調査で分

かった。

 検査院は郵便事業会社が子会社に委託した運送費のうち、少なくとも約76億8800

万円が無駄に支出されたとして改善を求めた。

 無駄が見つかったのは、顧客から荷物を預かる集配センターなどの集配支店3646支

店と、運送拠点となる91の統括支店とを結ぶ「地域内便」。

 検査院は、このうち15統括支店について、取扱量に偏りがない時期の1週間分の2万

4718便を調査。その結果、トラックの平均積載率が48・1%で、2963便はまった

く荷物を積んでいなかった。

 特に、定時便に追加して荷物を運ぶ「補助便」で空便が目立ち、5871便のうち18

80便は積載率が10%未満で、1306便が空のまま走っていたという。

 検査院は15総括支店の2010年7月〜11年3月の運送委託費を試算。総額約14

8億1300万円のうち、約76億8800万円が空便などの委託費に当たるとして、同

社に積載率を常時把握できる体制整備などを求めた
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