2012年12月20日 北海道新聞朝刊より
新事業認可に全力

日本郵政新社長ら会見

 日本郵政が19日の臨時取締役会で、斎藤次郎社長の退任と坂篤郎副社長の社長昇格を決

めたことを受け、両氏は同日、東京都内の日本郵政本社でそろって記者会見した。傘下の

かんば生命、ゆうちょ銀行が来年4月に開始予定の住宅ローンなど新規事業の認可の見通

しが立たないことについて、坂氏は「一生懸命努力すればできるものではないか」と述べ

予定通り始められるよう全力を挙げる考えを示した。

 坂氏はグループの運営に関しては「きちんとした民間会社にし、発展させていく。(2

015年秋までに目指す)株式上場もなるべく早く果たして、政府に財源としていただく

」と抱負を語った。

 一方、斎藤氏は、今年10月の改正郵政民営化法の施行に伴う郵便局会社と郵便事業会社

の統合のほか、学資保険の改定や住宅ローンといった、来年4月の開始を目指す子会社の

新規事業の認可申請などを挙げ「親会社としてやるべきことはすべてやった」と振り返っ

た。

 旧大蔵省(現財務省)出身の社長が2代続くことについて、斎藤氏は「ちゃんとした結

果が出ていて経営も順調。出身は一切関係ない」などとして、天下り批判を退けた。
 
 斎藤氏は19日付で社長を退き取締役となった。坂氏の社長就任は20日付。
 
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