2013年03月20日 赤旗新聞より
郵政ユニオンがスト

春闘 賃上げなど要求 全国26職場

 日本郵政グループの労働者でつくる郵政産業労働者ユニオンは19日、春闘での賃上げ、

非正規雇用労働者の正社員化などを求めて北海道から九州まで指定した26職場でストライ

キを行いました。

 郵政では6年連続でベースアップ(賃上げ)なし、さらに会社のゆうパック事業の失敗

を労働者に押し付け、一時金も削減されています。郵政産業ユニオンは、▽大幅賃上げ▽

非正規社員の正社員化・均等待遇▽要員増▽国民のための郵政へ民営分社化抜本見直しー

を要求しています。

 東京・霞が関の本社前集会には150人が参加。あいさつした廣岡元穂委員長は「非正

規社員は19万8000人におよび、64%が年収200万円以下だ。月給制契約社員は不十

分ながら月2000円の賃上げになったが、圧倒的多数の時給制社員の賃上げを拒否して

いるのは不当だ」と強調。「郵政グループの資本剰余金、利益剰余金、退職給付引当金な

どのため込みは約11兆円、純利益見通し4600億円だ。その一部を活用して賃上げすべ

きだ」と訴えました。

 全労連の高橋信一副議長、全労協の金澤寿議長らが連帯あいさつしました。

 90人が集まった新東京郵便局(江東区)前では、スト参加者の男性(49)が「連続深夜

勤が導入され、体をこわした。労働条件の改善をめざしたい」と訴えました。

 休暇をとって集会に参加した非正規社員の女性(45)は「10年以上同じ職場で正社員と

一緒に働いている。正社員化の試験で、仕事と関係ない数学などのテストを出して不合格

にするのはおかしい」と話しました。
 

正社員化・均等待遇求め

札幌郵政産業ユニオンがストライキ 

 札幌中央郵便局の労働者でつくる郵政産業労働者ユニオン札幌支部は19日、春闘勝利と

非正規雇用労働者の正社員化・均等待遇を求めて、ストライキを実施しました。

 札幌市東区の庁舎前で「ストライキ突入集会」を開催。組合員たちは「期間雇用社員に

各種手当を支給せよ」などのゼッケンをつけ、出勤する人たちに「非正規労働者を正社員

に」と声をかけ、ビラを手渡しました。

 集会には、同ユニオン北海道地方本部・各支部をはじめ、道労連こ地区労連などからも

支援の労働者が多数かけつけました。

 飯田勝則北海道地方本部委員長は、「大幅賃上げこそデフレ不況脱出の近道だ」と訴え

ました。

 日本共産党北海道委員会の武藤孝司労働部長も参加。「賃上げ・雇用アピール」を紹介

して激励しました。
 
 
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