2013年04月13日　北海道新聞朝刊より

「見通し立たぬ」 かんぽ生命新商品凍結

環太平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉参加に関連し、麻生太郎金融担当相がかんぽ生命保険 によるがん保険などの新商品販売を数年間は認めない意向を示したのを受けて、かんぽ生 命では「がん保険に参入する見通しが全く立たなくなった」と戸惑う声が出ている。 　日本市場で米系保険会社が大きなシェアを持つがん保険の具体的な検討を、かんぽ生命 は凍結しているが、将来的には参入に踏み切りたい考えだった。 　かんば生命は「与えられた枠組みの中で、企業価値を高めるためにあらゆる努力を継続 していく」としている。 　かんぽ生命は政府に申請中の新学資保険でも、金融庁に保険金支払い態勢の不備を指摘 され、ことし４月の発売を断念した経緯がある。 　ＴＰＰのため、発売が一層遅れる可能性もあり、２０１５年秋までの実現を目指す親会 社、日本郵政の株式上場に影響する恐れもあると、関係者は警戒を強めている。

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