2013年08月01日 北海道新聞朝刊より
英郵便と連携強化へ
日本郵政 上場に向け情報交換 
 日本郵政は31日、2015年春までを目標とする株式上場に向けた体制整備の一環とし

て、英国の国有郵便会社ロイヤル・メールとの連携を強化する方針を固めた。8月にも同

国に幹部を派遣し、情報交換を緊密化することで合意する見通し。

 ロイヤル社も来年3月末までのロンドン証券取引所上場を目指している。日本郵政は上

場計画で先行するロイヤル社との連携を強化して課題を浮き彫りにし、経営判断の材料に

したい考え。同じく上場を計画しているベルギーの郵便事業者ピーポストにも幹部を派遣

し連携を強化する方向だ。

 日本郵政は現在、政府が全株式を保有しているが、15年春に上場して、早期に政府の保

有割合を「3分の1超」にまで引き下げることを目指している。市場関係者の間では上場

の早期実現を疑問視する声も多いが、6月に就任した西室泰三社長は上場を最大の経営課

題と位置付け、体制整備を急いでいる。ロイヤル社幹部と緊密に情報共有し、上場へ万全

を期す。

 ロイヤル社は1840年に世界で初めて切手を発行し、郵便制度の原型をつくったとさ

れる。英政府が7月10日に上場計画を公表していた。
   切抜帳へ | ホーム
 
inserted by FC2 system