2013年09月12日 北海道新聞朝刊より
かんぽの宿 一部売却
日本郵政検討 病院事業縮小も
 日本郵政が、宿泊施設「かんぽの宿」とグループで運営する逓信病院の一部を売却・縮

小する検討に入っていることが21日、分かった。日本郵政は2015年春の株式上場を目

指しており、来年2月に策定する中期経営計画に盛り込む。赤字が続く両事業の見直しで

収益改善を目指す。
 かんばの宿は、赤字施設の売却だけでなく、集客力を高めるために、施設のリニューア

ルなど新たな設備投資も検討している。逓信病院も個別の施設ごとに、売却ではなく病棟

や診療科の縮小にとどめることも視野に入れる。
 かんぽの宿をめぐっては、オリックスに一括売却する方針を決めたが批判を浴びて09年

に撤回した。
 その後も、郵政株式売却凍結法で売却が禁止されてきたが、昨年に成立した改正郵政民

営化法で再び、施設の売却が可能となっていた。

 ことし6月に就任した西室泰三社長は「凍結法がなくなったので、見直しの検討を始め

ている」と述べ、地域の事情に合わせて、どの施設を整理の対象にするか検討する考えを

示していた。

 現在、かんぽの宿は小樽市、十勝管内音更町など全国に66カ所、逓信病院は札幌市南区

を含め14カ所あるが、13年3月期に合計で約60億円の赤字を計上している。
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